充実の秋② 進路指導

 志望校をどう決定するのか。ポイントは様々です。何を最重要視するのかは生徒さんによるところですが、おおよそここで挙げる4つを気にしながらの学校選びになっていきます。その4つとは、距離と校風と進学実績と難易度です。以下に詳しく書きます。

 まずは距離。通学距離は誰であったとしても無視できない条件になってくるのではないでしょうか。公立高校の学区制はすでになくなっています。ですので、私学も公立も、大阪府下すべての高校を受験することはできます。同じ距離でも、遠いと取るか近いと取るかは、個人の感じ方です。微妙な距離の学校に興味を持った場合は、一度二度と実際に足を運んでみるのがいいでしょう。

 次に校風です。学校見学会などで感じるその学校の雰囲気。先輩が優しそう、熱心な先生が多い印象を受けるなどの、その学校にいる人たちが作る空気感といったものです。実際、校風に引かれて学校を選ぶ場合は、「楽しそう」と感想を述べることが多いです。悪いことではないのですが、楽しさだけを見ていては、入学後に痛い思いをすることもあるようです。

 進学実績からはその学校が受験に強いのかを見ることができます。多くの生徒さんが大学進学を考える時代です。しっかりと次の進路へ導いてくれる力強さのある学校が、人気を集めます。手堅い進路を考えるならば、私立校の方が強いというのが一般的な見方です。具体的な将来の目標が決まっているならば、その分野に強い学校を探すのも手です。

 最後に難易度です。行きたい学校が見つかっても、自分の実力と不釣り合いな学校は、候補にはしづらいでしょう。自分の実力以上の目標校を持つことは悪いことではありません。しかし、残された時間と、自分の現状を考え、適したレベルの学校を探しましょう。熱い夢を見るよりも、冷静に現実を見る必要があると考えます。

 ここで挙げた以外にも、部活・制服・親族が通っている・宗教上の理由など、他にも学校探しのポイントになる事柄はあります。当然のように迷うこと、悩むこともよくあります。学校選びは夢選びです。せっかくの機会ですので、楽しんでみてください。

 最後に、学校選びが成功だったのかどうかは、すぐに答えが出るものではないと考えております。焦がれたはずの学校でも、期待外れでは意味がありません。合格したという喜びはそれを知った瞬間にピークに達します。しかし、いい学校に出会えたという喜びは、毎日の生活の中でひしひしと感じるものです。また、卒業後の人生も豊かにしてくれるものだと考えています。志望校合格が一つの節目にはなるでしょうが、受験が成功だったのかということは、その後の学校生活をどれだけ充実したものにできるかによると考えます。それゆえに、「行かせて終わり」の進路指導ではなく、「行って、意味がある」進路指導を心掛けています。

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